真のねらい

赤ちょうちん

この歌が流行っていた頃、私はある地方に転勤をさせらていました。 どこへ行っても、どこにでも目につく赤ちょうちん。 そんな店で馴染みとなったのは、特段の切っ掛けがあったわけではありません。 30も半ば過ぎればこんな店を探すのは造作もないこと。 こんな店にはやり手ババーが切り盛りしていることが多い。 私が入り浸った店もちょうど同じような店だった。

夢追い酒

何度か通って話しこむうちに歌ってみろと勧められる。 カラオケのチケット代金はぬかりなく取られた。 そして、女将が好きだという歌手渥美二郎の聞き覚えのある夢追い酒が流れ始めた。 女将は客の私をそっちのけで自ら歌い出して「一緒に唄おう」  かなしさまぎらすこの歌を・・・ 悲しくなるのはこっちだぜ 唄って楽しむのは女将で客ではない。 教えてくれているつもりらしいがこちらの好みなんか気にする素振りもない。 この身勝手さがまた贔屓(ひいき)されるようだ。

お目当て

こんな店でも通うにはそれなりのわけがある。 女将の妹が時々手伝いがてら飲みに来る。 この妹をお目当てに通ってきている客が多いことは知っていたし、私もその口だった。 とりわけ美人というほどではないが愛想のいい女だった。 もちろんコブなんか付いてなかったと聞いていた。 客がいなければカウンターで我々と一緒に飲んだり喋ってりして、のってくるとカラオケもする。 客が立て込むでくればカウンターの中に入って女将の手伝いをしている。  みんなあげて尽くしたその果てに・・・・ 捨てられ泣きをみた奴はいたんだろうか?今じゃ知る由もない昔話。 女と酒、その昔は若かったろうババーのあしらいを楽しむのか、それとも酒の酔に身を任せるのか。 狙いは別口、目的ははバーさんか、お手伝いさんか? みんなのお目あてはどっちだ 敵は本能寺にあり 真の狙いは分からない

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